『クイーン・オブ・アイルランド』@ EU FILMDAYS 2019
パンティ・ブリスと名乗るアイリッシュ・ドラァグ・クイーンの半生を描いたドキュメンタリー映画と聞いて、たいへん興味津々ではあるものの、ワタシの居住地域では開催がなく断念……かと思いきや、大逆転で京都会場に見にいってまいりました。
会場は京都府京都文化博物館。石造りの瀟洒な建物(旧日本銀行京都支店)の入り口を入り、中庭を抜けた先の現代建築のビル。
170の客席はほぼ満員でした。
以下、「ネタバレ」あります。ドキュメンタリー映画とは言え、未見で内容を知りたくないという方は、スクロールを止めてください。
映画はドラァグ・クイーンのパンティ・ブリスと、彼女の素顔であるローリー・オニールへのインタビューを軸に、ローリーの幼少期のファミリー・フィルムに始まって、学生時代にデビューしたドラァグ・クイーンとしての姿を現代(2015年)まで辿ったもの。
パンティがドラァグを始めた頃はまだアイルランドでは同性愛が違法とされていて、LGBTsは文字通りの地下活動だったという。やがてパンティはバブル期の日本を訪れ、ドラァグ・クイーンとして花開く。
その後、同性愛が合法となったアイルランドに帰国し、ショウパブを開いたり、ドラァグのミスコンを主催したりと、華やかな経歴は見ているだけでも楽しい。
でも、華やかで堂々として、みんなに力を与える「漫画の中の大女パンティ」の素顔は、とてもナイーブな青年だ。
ゲイとしての人生でたくさん抑圧されてきたし、HIVにも感染してしまった。傷つくことになれるわけないし、不安は山積み。
パンティとローリーが交互に語る様は、徐々にローリーの本来の人格を浮き彫りにしていくようでもあった。
ローリーが素顔で国営放送の人気番組に出演し、ゲイの人権を語ったことが大きなきっかけとなり、アイルランドでは同性婚につての国民投票が行われることになった。
ローリーたちは住宅地を回り、一軒一軒訪ねて「YES」の投票を呼びかける。
きっと喜ばしい対応ばかりではなかっただろうけれど、多くの市民が賛意を示してくれる様子が映されていた。
そして2015年5月23日が訪れる。
この日、アイルランドは「EUの中で最後まで同性愛が犯罪だった国」から、「世界で初めて国民投票によって同性婚が認められた国」になった。それも大差をつけて。
画面に映るのは一貫して首都ダブリンの様子だけで、それを見る限りでは一般市民から副首相まで、あまねく人々が「YES」を指示していたけれど、この結果をもたらしたのはアイルランド中の人々の意思だと、強く感じた。
地方都市でも、田舎町でも、きっと運動は草の根で広がっていって、ゲイではない、多くのヘテロセクシュアルの人々が、老いも若きも同性婚について考え、語り、「YES」に投票した、そういうことなんだと。
なんだかもう、泣けてしょうがなかった。
これが民主主義だって。
自分ではない、他の誰かの権利を守るのが、民主主義なんだって。
そしてそれは、必ず自分の権利を守ることにもつながる。
香港の「逃亡犯条例」に対するデモのことも、もちろん重なった。
日本の年金デモのことも。
この時期にこの作品を見ることができて、本当によかった。
映画の最後、ローリーは故郷の田舎町を訪れ、「パンティ凱旋講演」をする。
実家の母の鏡台の前で化粧をして、台所でたばこを吸って、両親と腕を組んで、傘をさして会場に向かう。そういえばこれが初めての雨中の撮影で、なんか象徴的だなって思った。
町で一番大きな駐車場に立てられた巨大なテントに集まった人々の熱気に、カメラのレンズも曇るほど。ローリーが事前に抱いていた危惧(都会と田舎は違う)は、一瞬で払拭された。
かつてこの町のゲイは自分一人だと感じ、町を出て生きることを選択した少年が、ドラァグ・クイーンの姿で町に戻り、それを人々が笑って歓迎する。
クイーン・オブ・アイルランド。女王の凱旋。
ただしこの女王は権力者ではなく、民衆を導く自由の女神。
以下のリンクは字幕翻訳者が語った翻訳のポイントと見どころ。
『クイーン・オブ・アイルランド』が日本初上映 修了生が字幕とイベント通訳を担当(日本映像翻訳アカデミー)
そして初上映後に行われたトークイベントの動画。
「2000人しか住んでいない田舎町のたった一人のゲイ」だったパンティが、国民投票後のダブリン・プライド・パレードで故郷から参加した16人の若者に会ったそうです。
パンティ・ブリス 登場!「クイーン・オブ・アイルランド」特別上映会/トークイベント:前編
RED ZONEの意味
THE JOSHUA TREE TOUR 2019:来日決定記念のラジオ番組 続報
「サイマルラジオ」というコミュニティFMのポータルサイトから聴けるということでしたが、なぜかうまくいかなかったので、ListenRadioというアプリを使ってiPhoneで聴きました。
放送の冒頭からU2愛に満ちたトークで、暗闇の中でニヤニヤ。
アメリカのファンサイト@U2のフォーラム管理人だという方のインタビューも、興味深かったです。
再放送が6/10深夜にあるそうです。
また、今後の予定は以下の通り。
(Facebookの投稿から転載)
【The Music Workshop タイムテーブル】
6/10(月)深夜27:00~28:00 初週再々放送
6/15(土)深夜24:00~25:00 2週目再放送
6/17(月)深夜27:00~28:00 2週目再々放送
6/22(土)深夜24:00~25:00 4週目再放送
6/24(月)深夜27:00~28:00 4週目再々放送
この時期はThe Joshua Tree Tourで欧米を回っていた時期。海外のU2ファンにツアーの模様なんかを聴いています。
番組はツイッターと完全に連携できるように予約投稿機能を使っています。皆さんのツイートにもお返ししていきます!
ハッシュタグは
#U2来日 #U2 #U2TheJoshuaTreeTour2019
新録は11月、来日直前特集で、また隠し持っている玉がいくつもあるので全部出します!
今月も、そして11月の放送も、どうかお付き合いください!
THE JOSHUA TREE TOUR 2019:U2から何かを受け取ったことがある人がU2の来日を喜ぶことができないのは悲しい
イープラスのU2の広告がやっとワタシのタイムラインに流れてきた!
友人がコメント欄のディス発言で傷ついてパニクって(って書くと語弊があるかもしんないけど許せ)、でもその時にワタシはまだ見てなくて、ごめんだけど、一体何が起きてるのかわかってなかった。
それをさっき、認識した次第。
これはちょっと、逆にちゃんと残した方がいいんじゃないかと思ってシェアしたんだけど、もとの投稿(とコメント)は残らないんだね。失敗しちゃった。
ディス発言の多くは「昔のU2はよかったし好きだったけど、今は金満主義になっちゃって悲しい」みたいな感じ。
それはまだましなほうで、「日本を批判するのに金儲けには来るのか」とか、「もうアイリッシュじゃない(たぶん日本人の発言)」とか、一体何を言いたいのかわからない発言まで並んでる。
1.昔のU2を賛美して、今のU2を否定する人。
昔来日公演見ました、感動しました。U2変わっちゃったんでもう見たくないです。っていう感じ。
この「昔」っていうのがほんとに昔で、だいたいLove Townまで。つまり、WarかLove Townのどっちか。
Zoo TVも、Popmartも出てこない。
7000円でU2見たんだぜ、すごいでしょって言いたいのかな?
当然13年前のさいたまも見ていないんだろうね。
GA安かったのにね。残念すぎる。
今ボノがどんなふうに初期の曲を歌うのか、それが今のバンドと私たちファンにどんな意味を持つのか、知ることはないんだろうな。
”Electoric Co." とか最高なんだけどな。
とりあえず、エレベツアーのスレインキャッスルのDVDをおすすめします。
2.日本を批判するのが許せない?人
発言者の認識している「日本批判」がそもそも思い込みっぽかったので、ほんと事実無根の言いがかり。
しかもその言いがかりにしたって、批判されているのは「日本政府」であって、日本じゃないです。
ボノは言いがかりでも何でもなく、各国政府を批判していますよ。アメリカだろうがカナダだろうがアイルランドだろうが。
政府を批判することと、その国そのものや、歴史や、その国に住む人を愛することはまったく別次元の話です。
ワタシはアイルランド大好きで、旅行したときに優しくしてくれたアイルランド人が大好きだけど、だからってアイルランド政府素晴らしーとは思わない。
っていうか日本政府素晴らしーって思わないです。
U2が愛しているのは人間です。
エレベツアーのスレインキャッスルのDVDを見れば、そのことがよくわかります。
3.アイリッシュじゃないって言う人。
いや、アイリッシュですよ。
エレベツアーのスレインキャッスルのDVD見ました?
なんでこんな記事を書いてるのかって言うと、ワタシにも数年のU2ブランクがあって、『Pop』のあと、しばらくU2を聴かない時期があったんです。
だけど "Beautiful Day" のPVにやられてまた聴き始めて、やがて出た『U2 Go Home: Live from Slane Castle』に打ちのめされた。
だからもし、昔のU2を賛美してる人たちがほんとにLove Townまでしか見てないんだったら、スレインキャッスルのDVD見てほしいです。
何の役にも立たないかもしれないけど、見てほしいです。
もう一つは、最初に書いた友人があれらのディスコメントの及ぼす影響をめちゃくちゃ恐れているので、「U2」で検索したときにそうじゃないよって言ってる記事をつくりたかった。
ちっちゃいブログだけど(ブログに転載します)、U2検索する人には届くんじゃないかって期待を込めて。
ディスコメントに傷ついた人の慰めになるように。
こんなことしかできなくてごめんよ。
あなたは怒りで泣いたけど、ワタシは悲しくて泣いた。
U2を好きだったって言う人が何かを全否定できるという事実を目の当たりにして。
THE JOSHUA TREE TOUR 2019:来日決定記念のラジオ番組
【告知】
— 柴門静太(Seita Simon) (@ichiro_devils) June 5, 2019
6/8のThe Music Workshopは
2017年11月のU2特集初回再放送
今回の来日公演ヨシュア・ツリー・ツアーは2017年に欧米で開催されたものです
その模様をアメリカのU2ファンにインタビューしています#U2来日 #U2 #U2TheJoshuaTreeTour2019#光のDJ #クローバーラジオ #クローバーメディア pic.twitter.com/uA4ESZXbzV
- 関連記事
-
- THE JOSHUA TREE TOUR 2019:13年越しのU2来日! チケットは高いのか? (2019/06/04)
- THE JOSHUA TREE TOUR 2019:来日決定記念のラジオ番組 (2019/06/05)
THE JOSHUA TREE TOUR 2019:13年越しのU2来日! チケットは高いのか?
うん、まあ、安いとはいわない。高いですね。
- 関連記事
-
- THE JOSHUA TREE TOUR 2019:来日決定記念のラジオ番組 (2019/06/05)
- THE JOSHUA TREE TOUR 2019:13年越しのU2来日! チケットは高いのか? (2019/06/04)
【i+e TOUR】2015-05-31: The Forum - Inglewood, California, USA
Setlist:
1. The Miracle (Of Joey Ramone)
2. The Electric Co. / Send In The Clowns (snippet) / I Can See For Miles (snippet) / Break On Through (snippet)
3. Vertigo
4. I Will Follow
5. Iris (Hold Me Close)
6. Cedarwood Road
7. Song For Someone
8. Sunday Bloody Sunday
9. Raised By Wolves / Psalm 23 (snippet)
10. Until The End Of The World / Love And Peace Or Else (snippet)
(Intermission : The Wanderer)
11. Invisible
12. Even Better Than The Real Thing
13. Mysterious Ways / Young Americans (snippet)
14. Angel Of Harlem
15. When Love Comes To Town
16. Every Breaking Wave
17. Bullet The Blue Sky / 19 (snippet)
18. The Hands That Built America (snippet) / Pride (In The Name Of Love)
19. Beautiful Day / California (There Is No End To Love) (snippet) / Yellow (snippet)
20. All I Want Is You
21. With Or Without You
encore(s):
22. City Of Blinding Lights
23. Mother And Child Reunion (snippet) / Where The Streets Have No Name / California (There Is No End To Love) (snippet)
24. 40
- 関連記事
-
- 【i+e TOUR】2015-05-22: US Airways Center - Phoenix, Arizona, USA (2015/06/05)
- 【i+e TOUR】2015-05-31: The Forum - Inglewood, California, USA (2015/06/22)
- 【i+e TOUR】2015-05-15: Rogers Arena - Vancouver, British Columbia, Canada (2015/05/18)
- 【i+e TOUR】2015-05-30: The Forum - Inglewood, California, USA (2015/06/22)
- 【i+e TOUR】2015-05-23: US Airways Center - Phoenix, Arizona, USA (2015/06/05)


